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クラッチの切れが悪い。
①ニュートラルから、ローギアにいれると、エンストする事がある
②ニュートラルでないとエンジンがかからない。
クラッチプレートが、固着しているほどの症状ではないですが、ワイヤーのアジャスターでは調整できず、クラッチを分解して、状態を確認することにしました。

まずは、クラッチワイヤーを外します。
オイルは、交換したばかりなので、きれいです。

クラッチのメンテナンスは以外と簡単で、車種にもよる様ですが、KX85はこのクラッチカバーを外すだけです。
ガスケットは、傷みも殆どなく、きれいな状態です。
もう一度使えそう。
4つのクラッチスプリングを外します。
殆どトルクかけずにはずせました。
サービスマニュアルでの規定トルクは、9.3Nですが...
クラッチプレートを抑えているクラッチプレッシャープレートと呼ばれる蓋を外したところです。
クラッチハウジング内のクラッチプレートは予想外にきれいな状態でした。
クラッチプレートは、固着もなくすぐに外せました。
クラッチプレートは、外側に突起があるフリクションプレートx6枚、内側にギザギザのあるスチールプレートx5枚で構成されています。
交換して間がないのか、殆ど傷みはありません。
むしろ、固着でもしてくれていたら、分かりやすくて良かったのですが...
メモ
クラッチの動きを整理
ピストンが回転すると、外側のクラッチハウジングが回転し、フリクションプレートとの噛み合いで、フリクションプレートが回転。
クラッチが繋がっていると(レバーを離した状態)フリクションプレートとスチールプレートが圧着されているので、スチールプレートが摩擦で回転し スチールプレートの内側のギザギザが、クラッチハブスプラインに噛み合い、ミッション側への回転に繋がる。
クラッチハウジングの、フリクションプレートがあたる部分の段付きが、少し気になりました。
少しでも、スムーズにクラッチプレートが動けるように、磨いておこうと思い、クラッチハウジングを外そうとしましたが、センターのナットが回りません。
強引にトルクをかけて、ナットがなめてしまうのが怖く、今回はこの状態で、段付きを修正ことにします。
みがいた時の粉に注意しながら、800番の紙ペーパーでみがいてます。。
内側のスチールプレートがあたる、ギザギザ部分(クラッチハブスプライン)には、段付きはなく問題なさそうです。
スプリングの自由長のチェックです。
34mm弱でした。
使用限度は34.0mmなので、交換しておきます。
新品に交換しますが、クラッチの切れの悪さには、無関係なような気がします。
フリクションプレートの厚みです。
3.0mmありました。
標準は、2.8~2.9mm 使用限度2.7mm ですので、問題ありません。
スチールプレートも問題なさそうです。
ですが、この際、気持ちよく全て新品に交換しておくことにしました。
フリクションプレートの突起部分のエッジも削っておきました。
効果があるのかどうか、分かりませんが、気持ちです。

フリクションプレートは、樹脂が貼られているので、最初はしばらく、エンジンオイルに漬けてから取りつけます。
結果、問題の症状は、ほぼ改善しました。
ニュートラルからギアを入れた時のエンストもなくなり、エンジン始動はニュートラル以外のポジションでも出来るようになりました。
クラッチプレート一式は交換しましたが、これは元々、問題あるような状態ではなかったので、そうなるとクラッチハウジングの段付きに、フリクションプレートのエッジ部分の引っ掛かりということでしょうか
しばらく様子見る事にします。