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片方のフロントフォークにオイル滲みが目立っていました。
ダストシールには、ひび割れも発生していました。
交換は、二本ペアで行います。
フロントブレーキのキャリパを外し、ホイールを外します。
ブレーキキャリパには、パッドが閉じてしまわない様に、プレートを挟んで、ブレーキホースと一緒に上のほうにしまっておきます。
プレートは、3mm厚のアルミの切れ端です。
フォークを取り外す前に、トップボルトを少し緩めておくつもりでしたが、トルクがあまりかかっていません。
仮締めのあと、締め忘れているようです。
トップブリッジのボルトを緩め、フォークを引き抜き、トップボルトを外すと、スプリングが出てきます。
ここで、フォークオイルを抜きます。
前回の交換からどれくらい経つのか分かりませんが、それほど汚れている分けではありませんでした。
古いオイルを全て出そうと、底部のシリンダユニットを取り外そうとしましたが、空回りして外せません。
ここは専用ツール(フォークシリンダフォルダ)がないと不可能でした。
今回は、諦めることにします。
トップボルトを外し、スプリングを外します。
厚みの薄いスパナで、スプリングの中のナットを挟み、トップボルトを回します。
ここは、特殊工具の薄いスパナ(フォークスプリングホルダ)は無くても外せます。
スプリングを外した後、中心のプッシュロッドを上下に何度か動かして、オイルを再度抜きます。
底部のシリンダユニットを外してないので、逆さにして一晩、放置しました。
これで綺麗に古いオイルは抜けるでしょう。
スプリング長を確認しておきます。
サービスマニュアルによると、スプリング自由長は、標準で430mmです。
430mm強あるので、問題なしです。
ダストシールを外そうとしましたが、固着していました。
オイルの滲みはこれに起因してるのかもしれません。
カッターで、ダストシールを切り刻んで取り除くしかありません。
時間かけて、根気よく固着したダストシールを除去しました。
もう片方のフォークのダストシールには固着なく、すんなり外せました。
2つのフォークで、交換時期が違っているのかもしれません。
部品は沢山ありました。
順番と裏表を間違わない様、もう片方のフォークを手本にします。
今回、交換するのは、オイルシールとダストシールです。
新しいオイルシール、ダストシールにグリスを塗っておきます。
オイルシール、ダストシールをセットするときは、傷つけないように、薄いビニールを付けておくといいようです。
今回のオイルシール交換の為に購入した、フォークシールドライバーです。
これを使ってオイルシールをはめ込みます。
KX85のインナーチューブの直径は36mm、ほかにwr250r(49mm)があるので、この2台をカバーできるようなセット(35mm-50mm対応)をアマゾンで購入。
¥5000程度でした。
オイルシールの後は、リテイニングリングという、オイルシール止めリングを、アウターチューブ内側の溝にはめ込みます。
なので、オイルシールの打ち込みは、この溝が見えてくる辺りまで行う必要があります。
ダストシールまで、全てはめ込んだ後、オイルを入れます。
純正オイルですが、透明色の粘りの少ないオイルです。
規定量は、KX85A(スモール):315ml ± 4ml KX85B(ラージ):321ml ± 4ml です。
フォーク自体は、AもBも同じなので、ラージタイプは、スモールと較べ、硬めの設定ということのようです。

オイルを入れた後は、中のプッシュロッドを何度か上下させて、エアー抜きを行います。
この後、アウターチューブも上下させて、インナーチューブとの間のエアー抜きも行います。
サービスマニュアルには、油面レベルの規定値も記載されています。
フォークチューブのトップから、オイルレベルまでの距離が、標準値として
KX85A:100 ± 2mm、KX85B:90 ± 2mm です。

竹ひごがあったので、チューブの上から覗きながら、油面までの距離を計っています。
スプリングを入れると、プッシュロッドが隠れるので、紐で釣り上げて、トップボルトをプッシュロッドに取りつけました。
スプリングを外す時と同じように、薄めのスパナを使用。
その後、アウターチューブを上げて、トップボルトをアウターチューブに取りつけます。
オイルの滲みを気にすることなく、走行できるようになりました。